甲府地区広域行政事務組合

甲府市、甲斐市、中央市、昭和町の3市1町が設置している組合です

概要

 本圏域は、首都圏の西部に位置し、関東地方とは秩父連峰及び御坂山系によって隔離され、西には南アルプス連峰、北には八ヶ岳や金峰山を望む、甲府盆地の中央部にあり、圏域は南北41.5㎞、東西15㎞と非常に細長く、面積は325.31k㎡である。
 地勢は、盆地に集まる河川による扇状地であり、西に釜無川、東に笛吹川、中央部は秩父山系に源を発する荒川、南に御坂山系の黒岳に源を発する芦川からつながる寺川が流れ、これらの河川は圏域南部で合流し、日本三大急流の一つである富士川となって駿河湾に注いでいる。
 圏域北部は秩父山系の主峯「金峰山」(2,595m)の嶺界から南下する山脈が連なり、茅ヶ岳、黒富士、水ヶ森等の山岳の裾野が延び、南部は御坂山系の王岳、釈迦岳等があり、これらの高地又は丘陵地が圏域の59%を占め、集落、市街地及び耕地等の生活領域は南部河川地域の平坦地に広がっている。
 圏域の中心市街地である甲府市は、武田氏によって構築され、江戸時代には、徳川幕府の直轄地として栄えるとともに城下町としても完成され、明治、大正、昭和の時代を経て、次第に近代的都市として形成されたものである。また、近年、甲府市に隣接した甲斐市、昭和町、さらに中央市は、人口の増加と市街化の進展が著しい。
  圏域内の交通は、このような地理的状況により、古くから甲州街道(国道20号線)を中心に国道52号線、同140号線、同358号線が集まり、さらに国道20号線を経て国道137号線にも通じ、地方道を含め甲府を中心に放射的に発達している。また、昭和57年11月に中央自動車道西宮線が開通したことにより、京浜地域だけでなく、中京・阪神地域が近距離となり、産業、観光に交通量は逐次増加し、 中部横断自動車道の実現を期に交通網の大幅な発展が予想される。鉄道は、中央線と身延線により首都圏、長野県及び静岡県に通じている。
 圏域内の気候は、太平洋側気候に属した内陸気候であり、夏季には風が弱く降水量は比較的多い。冬季には「甲州の空っ風」と呼ばれる北西の季節風が強く降水量は概して少ない。気温は、平坦地の夏季は湿度が高く蒸し暑く、山岳地域は高度差により変動が大きい。冬季は乾燥し寒さが厳しい盆地特有の気候である。